• 文字サイズ
  • 背景色

Tel075-252-6297

無料職業紹介事業許可番号 26-ム-010006

メールでのお問い合わせ

京都府外国人介護人材支援センター  インタビュー 【外国人職員さんインタビュー】社会福祉法人 京都太陽の園 「障害者支援施設 京都太陽の園」、「障害者支援施設 こひつじの苑」

2022年07月27日

 京都府外国人介護人材支援センターでは、外国人職員を受け入れている事業所を訪問しています。
 今回は、特定技能「介護」の外国人職員を受け入れている、社会福祉法人 京都太陽の園の「障害者支援施設 京都太陽の園」、「障害者支援施設 こひつじの苑」でお話を伺ってきました。(取材日:2022年6月24日)

 

※掲載内容はすべて取材時点のものです。
※感染症対策を行った上で取材を行っております。

 

インタビューに御協力いただいた外国人介護職員さん(左からカップ さん、リンさん)

(写真撮影のためにマスクをはずしています)


■自己紹介をお願いします。

 

 

(カップさん)

ベトナムでは携帯電話を作る会社で働いていました。もともと日本が好きで、家族のために日本で仕事をしたいと思い、農業の技能実習生として2017年4月に来日しました。農業の技能実習生の時は、主にネギを作っていました。トラクターも運転していましたよ。

 

 

 

 

(リンさん)

ベトナムでは製糸工場で働いていました。もともと日本が好きだったこともあり、日本で仕事のことや日本の文化を学びたいと思い、技能実習生として2017年12月に来日し、3年間、製糸工場で働いていました。

 

 

 


■介護の仕事は、いつからしていますか?

 

(カップさん)

 2021年9月から「京都太陽の園」で仕事をしていますが、最初は在留資格が「特定活動」だったため、週に28時間しか働けませんでした。2022年4月に在留資格が「特定技能」になり、正職員としてフルタイムで勤務できるようになりました。

 

(リンさん)

 2021年2月から「特定技能」の在留資格で「こひつじの苑」で働いています。

 


■介護の仕事をしようと思ったのは、なぜですか?

 

(カップさん)

 日本に来てから、友達に介護の仕事のことを聞いて、興味を持ちました。

 介護の仕事を通じて、「利用者さんに喜んでもらいたい」、「利用者さんの助けになりたい」と思い、この仕事を選びました。

 もともとは障害のことをよく知りませんでしたが、面接の際に、丁寧に説明をしてもらえため、働く前から仕事内容についてよく理解でき、安心して就職することができました。

 

(リンさん)

 友達から介護の仕事について教えてもらったことがきっかけで、興味を持ち、自分でもインターネットで介護の仕事について調べました。介助が必要な利用者さんの助けになりたいと思い、介護の仕事を選びました。

 もともと、障害についての知識はありませんでしたが、周りの人が説明してくれたので、働く前からどんな仕事をするかをイメージすることができました。

 

 

 


■仕事内容について教えてください。

 

(カップさん)

 勤務時間は、早出(6:30~15:30)または日勤(8:45~17:45)です。介助が必要な利用者さんの整容(髭剃り)、入浴介助、食事介助、パット交換等をお手伝いしています。

 

(リンさん)

 早出(7:00~16:00)、日勤(9:00~18:00)、遅出(13:00~22:00)の日があり、勤務時間は日によって異なります。食事の準備、お茶ゼリーによる水分補給介助、食事介助、着替えの介助、おむつ・パット交換、清拭等をしています。

 

日中活動(ぬり絵)の支援をするカップさん

 

リフトを使用して介助をするリンさん

 


■仕事で大変なことはありますか?

 

(カップさん)

 日本語が分からない場合は、困ることがあります。でも、利用者さんと話すのが楽しく、この仕事を始めてから日本語が上手になりました。利用者さんから「ベトナム語を教えて」と言われることもあります。ベトナム語で挨拶をしてくれる利用者さんもいて、とても嬉しいです。

 

(リンさん)

 仕事については、最初は大変でしたが、徐々に慣れました。利用者さんにベトナム語を教えてあげたり、一緒に歌うことが楽しいです。

 


■仕事で楽しいことはありますか?

 

(カップさん)

 周りの職員も利用者さんも、みんなが日本語を教えてくれるので、楽しく働けています。

 好きなことは、日中活動で利用者さんと一緒にカラオケをすることです。日本の曲を日本語で歌うこともありますが、利用者さんのリクエストで、日本の歌をベトナム語で歌うこともあります。

 他には、先日、施設のイベントで日本人職員と2人でアオザイを着て歌を歌ったら、利用者さんがとても喜んでくれて、嬉しかったです。

 

(リンさん)

 外国人ということで特別扱いされることはなく、日本人と同じ立場で働けています。

 仕事では、利用者さんの食事介助をするのが好きです。利用者さんの首を支えながら介助する等、難しい点はありますが、利用者さんに食べてもらえることが、とても嬉しいです。

 

水分補給(お茶ゼリー)の介助をするリンさん

 


■将来の夢を教えてください。

 

(カップさん)

 ベトナムに帰って、介護の仕事がしたいです。 以前は、「ずっと日本で働きたい」と考えていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で何年も家族に会えていないので、ベトナムに帰って家族に会いたいです。

 日本にいる間は、色々な所に行き、綺麗な景色を見たいです。

 

(リンさん)

 障害者、高齢者に関わらず、ベトナムで介護の技術、知識を活かす仕事がしたいです。長い間、家族に会えていないので、ベトナムに帰って家族に会いたいです。

 

 

カップさん
「ベトナムへ帰って、介護施設で働きます」

 

 

 

 

 

 

リンさん
「ベトナムへ帰って、介護施設で働きたいです」

 

 

 

 

 


休みの日の過ごし方やリフレッシュの仕方を教えてください。

 

(カップさん)

 近所のスーパーに買い物に行ったり、日本語の勉強をしたりして過ごしています。近所の公園を散歩することも好きです。自宅では自炊しており、ベトナム料理を作ることが多いです。日本の食べ物では、カップラーメンが好きで、特に辛い味付けのものが好きです。

 園部町は静かで住みやすい町です。買い物をする場所も近くにあり、生活も便利です。

 

(リンさん)

 日本語の勉強や買い物、散歩をして過ごしています。ベトナム人の友達が近くにいるので、一緒に過ごすことも多いです。日本料理では、ラーメン、焼きそば、うどん、お寿司が好きです。

 ベトナムはバイクの音がうるさいですが、園部町は静かです。自然が多い地域ですが、日常生活に不便はないため、住みやすい町です。

 


■ベトナムについて教えてください。

 

(カップさん)

 食べ物では、フォー、ハオハオ(ベトナムのインスタントラーメン)、春巻き、ドリアンは人気があります。ベトナム料理は、自分でも作るのですが、ベトナムのお店の味とは少し違うので、母国のベトナム料理をまた食べたいです。パクチーが好きで、近所のスーパーで種を買ってアパートのベランダで栽培しています。

 

(リンさん)

 アオザイという民族衣装が有名です。結婚式や卒業式では正装として着用しますし、学校の先生は、毎日、着ています。

 ホーチミン、ハノイ、ニャチャン、ダノンといった観光地もたくさんあります。ベトナム料理はおいしく、フォーや春巻きが有名です。ベトナムには、「ホビロン」という孵化直前のアヒルの卵を食べる料理があります。見た目は驚くかもしれませんが、食べるとおいしいので、ぜひ食べてみてください。

 

 

 

一覧へ戻る

ページトップへ戻る