京都府外国人介護人材支援センターでは、外国人介護人材に関する情報発信を行っています。
今回は、介護福祉士の資格取得を目指し、京都YMCA国際福祉専門学校に通いながら、総合福祉施設 京都桂川園でアルバイトをしているブラマヤさんにインタビューしました。(取材日 令和7年7月16日)
※掲載内容はすべて取材時点のものです。

写真:ブラマヤさん(左)と京都YMCA国際福祉専門学校の先生(右)
ブラマヤさんは、2023年4月に来日し、京都民際日本語学校を卒業後、2025年4月から京都YMCA国際福祉専門学校に通っています。介護福祉士の資格取得を目指し、日本語学校在学中から総合福祉施設 京都桂川園(西京区)でアルバイトをしています。センターではブラマヤさんが日本語学校在学中にアルバイト先とマッチングをしました。ブラマヤさんに学校生活やアルバイトのことを取材しました。
■自己紹介をお願いします。
ネパール出身です。母国では日本でいう保険会社のようなところで働いていました。
インターネットやテレビで日本の介護現場を見て、介護のレベルが高い日本で、介護の技術と日本語の能力を向上させたいと思い、来日しました。
ネパールでは、死ぬまで自分の家で暮らし、家族が面倒をみます。施設に入ることはほとんどありません。日本では家族を亡くした利用者さんや子どもたちのお手伝いができると知り、とても良いと思いました。
■学校生活について教えてください。
京都YMCA国際福祉専門学校での授業は楽しいです。先生たちもとても優しいです。
授業では、本を読んだり、テレビで動画を見たり、要約練習をしたりします。わからないことがあれば、先生に相談したり質問したりします。授業中は携帯電話の使用は禁止されているので、授業時間外にわからない言葉をスマホのアプリで翻訳して、勉強しています。
学校にアルバイトに充実した毎日を過ごしています。
■ 休日の過ごし方について教えてください。
今は一人暮らしをしています。休日は家の掃除をしたり、洗濯をしたり、ネパール料理を作ったり、友人と遊んだりします。ネパール料理の材料を売っているお店がたくさんあるので、材料を買いに行きます。
それ以外にも、母国語の本を読んだり、少し英語の勉強をしています。
■ アルバイトについて教えてください。
日本語学校に通っている時から介護のアルバイトをしています。
利用者さんへのケア、利用者さんと職員さんが家族のような関係性で仕事をされている様子を見て、アルバイトすることを決めました。
現在は週2日、総合福祉施設 京都桂川園でアルバイトをしています。食事介助や入浴介助、オムツ介助などをしています。
私以外にもミャンマーやネパール出身の外国人介護職員の方が働いており、みんな仲良しです。お互い日本語でコミュニケーションをとっています。
日本人職員の方もとても優しいです。できないところを笑顔で教えてくれます。
■ アルバイトで楽しいことを教えてください。
楽しいことはいっぱいあります。
利用者さんのおやつの時間の後、一緒にゲームをするのが楽しいです。利用者さんは障害程度区分4~6 の方が多いので、あまり身体を動かすことができません。テーブルを丸くして、「黒ひげ危機一髪」をしたり、ぬり絵や折り紙をします。
私は折り紙があまり上手ではありませんが、利用者さんはとても上手です。利用者さんが折り紙をする様子を見ているだけでも楽しいです。
■ これからの目標について教えてください。
介護福祉士の資格を取って、日本で介護の仕事を続けたいです。
仕事を通して、日本の良いところをたくさん学び、母国に日本で学んだことを広めたいです。


写真:アルバイト先でのブラマヤさん

